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introspection

取り留めのない考えごとを忘れないための内省的日記

整形手術

人の外見っていうのはネット掲示板におけるIDみたいなもので、それ自体が個々を識別する記号のような役割を果たしている。
整形手術によって顔をいじってしまうことは、ネット掲示板で串を刺して書き込むようなもので、ある秩序の中で用いられている識別方式の妥当性を覆してしまう恐れがある。
この秩序の崩壊に対する恐れが、人々が整形手術に抱く漫然とした嫌悪感の正体なのではないか。

目を二重にするのも、脳みそ以外すべてを作り替えてしまうのも、極端にいってしまえば外見を変えるという意味の上では同じことだ。
ある人が一重だった目を二重にした程度であれば、周りの人は整形前のその人と整形後のその人が同一人物であると認識する。でも脳みそ以外すべてを作り替えてしまったらどうだろう?
脳みそ以外すべてが異なった人間を、同一の人間と認識する人は少ないように思う。
つまり問題なのは、整形前と整形後である人が同一人物であるとみなすことができるボーダーラインを設定することができないことだ。
もしそのようなボーダーラインを作り上げることができれば、そのラインの範囲内に収まる限りにおいて、整形手術はもっと社会的に認められてくるような気がする。