introspection

取り留めのない考えごとを忘れないための内省的日記

コミュニケーション能力とは何か

コミュニケーション能力が大事、と一口に言われるけれど、コミュニケーションって一体なんなんだろうね?人に何かを伝える、人から何かを聞く、人と協力する…色々あるけれど、これらに共通するのは主体として「自分」がいて、客体として「他者」がいるということなんじゃないかな。つまり、自己と他者の関係の中で物事を上手くやっていく力のことを、コミュニケーション能力と呼ぶんじゃないだろうか。

 

当然のことを言っているみたいだけれど、この点を忘れている人って結構いるんじゃないだろうか。単に喋りが達者だったり聞き上手だったりすることが、イコールコミュニケーション能力が高いということになる訳ではないんだな。喋りが達者な人は往々にして人の話を聞かないし、聞き上手を自称する人は大抵自分の話をしない。

 

コミュニケーションを上手くとるために一番大事なことって、相手を思いやることなんじゃないかと思う。逆に、コミュニケーションが上手くいかない時っていうのは、自分に矢印が向いている時なんだ。例えば、好きな子と喋るときや採用面接のとき、俺らは「目の前の人に嫌われたらどうしよう」って考える。すると、本来相手に向かうべきだった矢印がどんどん自分の内側に向いてしまって、結局伝えたかったことは何一つ伝えられない、、というようなコミュニケーションの失敗が起こる。他にも、議論の場なんかで「何とかして自分の意見を通したい」なんて思っていると、全体として何も建設的な結果が出ないまま終わってしまったりするね。

 

なぜ自分に矢印が向くとコミュニケーションは上手くいかなくなるのか?なぜなら、そういう時っていうのは大抵集中力が散漫になっているから。だから、人と会話をするとき、きちんと集中して目の前の相手に矢印を向ければ、たとえ口下手でもきっと自分が伝えたいことは相手に伝わるんじゃないかな。